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辞めたいと強く願っていたのに、いざ辞めるとなると、どうしようもなく泣きたくなる。

投稿者: mameblack 投稿日:


今いる場所が嫌で離れたいと、ずっと思っていた。

仕事を始めて2週間は、本当に仕事を辞めたくて仕方なかった。

そのときボクはまだルームシェアもしていなくて、ホテルの客室に一人で住んでいた。

毎日、パソコンで乃木坂46さん、欅坂46さんの曲を聞いたり、番組を見たり、そんな日々だった。

テレビをつけても、英語ばかりで、知っているアニメを見るだけの日々だった。

 

 

2週間後、ボクの部屋に日本人女性の同僚が引っ越してきた。

彼女はトロントで半年ほど過ごしていたので、英語も比較的、話せるようだった。

正直、ボクは人見知りだし、一人で過ごすのが好きだったから、面倒だとさえ感じた。

彼女は関西人で、出会った初日から距離が近くて、ボクは驚いていた。

ただ、その反面、一人だった世界に話すことのできる日本人が来て、嬉しかったのも確かだった。

気を使いまくるボクだけど、その日は楽しく一緒に買い物に行ったし、料理も作ってもらった。

色んなことを話したし、むしろ話しすぎたくらいだった。

ある意味、彼女が来たことで、ボクは自分を取り戻せたのかもしれない。

自分勝手かもしれないけれど。

 

 

 

ボクは今、ここで3ヶ月働いたことになる。

そして、今月末には仕事を辞めて、違う場所にうつる。

カナダの片田舎から、カナダ最大のスキーリゾート地に引っ越すのだ。

 

 

彼女が来てからも、毎日、上司には怒鳴られるし、ここ1か月ほどで好きだった先輩たちは去っていった。

いつの間にか新参者だったはずのボクがここで3番目に長く働いている人間になっていた。

彼女と過ごすのは楽しかったし、仕事は一人だけど、休み終わりや休日を一緒に過ごすこともよくあった。

彼女の気持ちはボクには分からないけれど、ボクは彼女といるだけで楽しかった。

それどころか、この3ヶ月足らずの間に、ボクは彼女に依存している状態になってしまった。

 

最悪だ。

 

 

今とても辛いけれど、涙を流しているけれど、今日、雨が降っているからかもしれない。

ボクの好きな欅坂46さんの曲で『世界には愛しかない』という曲があります。

その歌詞で”悲しみなんて そのときの空模様”という歌詞がすごく好きで、心にとどめているから。

雨の日は欝々としてしまうような気がする。

だって、昨日は元気だったし、空は晴れていたのだから。

 

 

むしろ昨日の夜まで、来月からの仕事が決まっていなかったから不安だったはずなのに。

決まったら決まったで、離れるのが現実的になって、不安になってしまったのかもしれない。

まるで子どもだ。

 

 

新しい環境に飛び込むのって、いつだって不安だし、怖い。

でも、3か月前、ここに来たときだって、ボクは怯えていたはずだ。

4か月前に、日本を離れて、カナダに来たときは、もっと不安で仕方がなかったはずだ。

それでも、どうにか生きているんだから、これからだって生きていける。

 

逃げるは恥だが役に立つ

彼女との縁が切れるわけじゃないし、日本に帰ってから会おうと思えば、会えるんだ。

そして、今から新しい出会いがあると思うと、ワクワクするのも確かだ。

あと、スキーリゾート地で人生ほぼ初めてのスキーをするのも楽しみで仕方ない。

 

 

 

 

 

ちなみに、この記事で書いた方のことです。

同僚のおかげで、いつも自分の嫌なところに気づけて助かっている。

 


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