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自己肯定が出来ないボクが、子育て世代に伝えたい大切な1つのこと。

投稿者: mameblack 投稿日:


今年30歳なので、ボクも子育て世代というものに含まれているのかな。

まともに恋愛も出来ない、よく分からない人間だけど。

カナダに来ても、人見知りとネガティブ思考で、埋め尽くされている人生。

 

ボクが自己肯定できない理由を深く掘り下げてみたら、幼少期の母の言葉が原因。

ボクは今それを強く感じています。

 

うちの親は不仲で、会話をすることがほとんどない状態です。

何か連絡事項があれば、メール連絡をするか、ボクが連絡係になっています。

今は、夫婦二人だけしか家にいないけど、たぶん会話はないと思います。

幼少期に家族で出かけても、二人がボクに話しかけてくるので、とても大変でした。

ボクには妹がいますが、最近は母と妹、父とボクがよく話すようになっているかなと。

 

 

 

うちの父は田舎の生まれで、本家の長男です。

今時、本家だの、分家だの、分からない人のほうが多いと思います。

しかし、今でも父の実家のある地域では、本家の長男は絶対という考え方があります。

もちろんボクも本家の長男の長子(男ではないので)という存在なので、ちやほやされてきました。

たとえば、頂き物のお菓子を最初に食べれるのは、ボク。

料理の最も美味しい部分を食べれるのは、父。

父には弟と妹がいますが、田舎ではないがしろにされている傾向があります。

 

 

 

この考え方のせいか父は結婚したときから暴君で、それに加えて酒乱でした。

今は大人しくなりましたが、幼い頃はよく暴力を振るわれていた記憶があります。

子どもに暴力を振るわないように、母がボクたちを守ってくれていました。

しかし、母も父の暴力に耐えかねて、ボクたちに暴力をふるうこともありました。

子どもというのは、言うことを聞かない生き物なので、仕方ないことなのかもしれません。

 

 

 

 

ここまでを前提として、ボクがいまだに自己肯定できない原因の言葉を伝えます。

アナタが生まれなければ、離婚していたのに。

いつだったか忘れましたが、小学生のとき、父の暴力に耐えかねた母が言った言葉です。

結婚して間もなく、ボクを妊娠した母は、妊娠中からずっと暴力に耐えていました。

離婚したいけれど、ボクがいるし、母子家庭で育った母は耐えたそうです。

 

 

ボクは、その言葉を聞いてから、自分は生まれなければよかったのだとしか思えなくなりました。

ボクが生まれたからこそ母の人生は幸せの方向に進まなかったのだと。

そして、ボクは母の人生を幸せにするように生きなくてはいけないのではないかと。

 

 

それは30歳になった今も、ボクの頭の中に埋め込まれている思考です。

ボクは結婚はおろか恋人もいないし、今後も恋人ができる予定はありません。

自分を肯定できないのに、誰かと一緒になる人生を想像できません。

自分を愛してくれる人間がいたとしても、他の誰かと幸せになってほしいと願います。

本当に、心の底から。

もちろん誰かを好きになることはあります。

今も一緒に働いている女性のことが好きです。

とても優しくて、気遣いが出来て、子ども好きで、穏やかな方です。

本当に幸せになってほしいと思うけれど、その相手はボクではないのは確実です。

(ボクがトランスジェンダーだということも、大きな要因ではありますが)

 

 

これから結婚する予定の方

子どもを持つ予定の方

小さな お子さんのいらっしゃる方

みなさんにお伝えしたいのは、子どもは聞いているということです。

親の言葉というのは、親が思っているよりも強く子どもの心に突き刺さることがあります。

突き刺さって、そのまま根深く同じ場所にとどまって、傷つけ続ける。

一般的に、子どもは言うことを聞かない存在です。

それでも、一生懸命に、自分の思うように生きているのだと思います。

それは大人も、子どもも変わらない。

自分の想いを誰かに伝えたくて、生きているんだと思います。

 

 

子どもに綺麗な言葉だけ使った方がいいとは決して言いません。

でも、お願いだから、産まなければ/生まれなければよかったという言葉は使わないでください。

ボクはこの言葉のせいで、何かの呪いをかけられている気持ちでいます。

 

誰かに好かれても、誰かに褒められても、それでも自分を認めることができない。

自虐的だねと最近よく言われます。

でも、自分ではそれが普通で、自虐しているつもりはないのです。

これがボクの生き方なんだと思うと、なんだか悲しい気持ちでいっぱいですよ。

 

 

ボクの人生は、ボクが今から変えていかないといけない。

でも、ボクみたいな人生を他の誰かに歩んでほしくない。

それだけが、ボクの強い願いです。

 

 

 


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