地元の有名大学を卒業したボクが、地方零細に就職した理由。
新卒で、地元の零細会社に就職したとき
上司や同僚にボクの出身校を伝えると
「この会社にいるには、もったいない」
「他に活躍できて、もっと給料がもらえるところがあっただろ」
「将来の幹部候補だな」
と言われ続けていました。
正直、ボクの出身大学は地元ではかなり有名で、全国的にも知られている大学です。
学生数も多くて、多様性のある大学なので
頭がよければ、国家Ⅰ種に受かっている人もいますし
芸術系のちょっとした有名人もいますし
それなりの大企業に勤めている人もいます。
でもね、ボクには無理だったんです。
大企業に進むのも、勉強して国家公務員になるのも、アーティストになるのも。
ボクみたいな凡人には無理だったんです。
確かに、就職活動を始めて、すぐのころは当時、目指していた製薬、食品系の大手企業を受けました。
たぶん同級生も、何人か就職したんじゃないかと思います。
ただボクはどこに行っても、なんとも言えない違和感を感じていました。
家族はもちろん有名企業に就職してほしいと考えてましたが
ボクは説明会、面接、グループワーク……何をしていても、しっくりきませんでした。
何社も説明会に行くうちに気づいたのが
自分が社会不適合者だということでした。
説明会に行くと、学名と名前を教えてくれる人がいます。
自分が大学で、何を勉強しているかを話してくる人もいました。
それに対して、マウントを取り合っている人たちばかり。
なんて、つまらない世界なんだろうか
それから、ボクは自分がどんな場所で働きたいかを考えました。
- 他人と関わらなくていい
- (同年代の)女性が少ない
- 年上の男性が多い
- プライベートを邪魔されない
その結果、大学で専攻していた分野とは全く違う機械設計という仕事を選びました。
周りから、何を言われたとしても、関係ないんですよね。
ボクが楽しいと思える仕事を選べれば。
結果的には、3年半で退職したのですが、とても楽しい仕事でした。
帰国したら、会社に戻るかもしれません。
ということで、元々社会不適合者のボクなので
海外で、接客業に就いて、賑やかなバカと騒ぐのは無理です。
ボクが元々海外に来た理由も、英語を話したいという理由ではありません。
今までの人間関係を捨てたかったからです。
そして、世界とは何なのか、見てみたかったからです。