俺はただ泣いているキミを放っておけなかった。
そんなカッコイイことを言ってみたいですね。
まぁ言う相手がいないんですけど。
というか、気持ち悪いオジサンに言われても、ドン引きですよねw
ただことあるごとに可愛い先輩たち(アラサー)に
「結婚する相手がいなかったら、最後はボクを想いだして」
と、気持ち悪いことを言っているのが
プロのぼっちです。
チャラいので、大丈夫です。
なんか、こういう無責任な人いるよねぇ。
無責任な大人代表がボクです。
2巻(手が届かないなら、いっそ嫌われた方がマシだ。)から
時間が経ってしまったのですが
本当、完結させるのが怖くて、でも最終巻を読んで
ああ、こんなに哀しいことがあっていいのだろうかと
涙を流してしまって、既に5回も読み直しました。
死後に、後悔を残しながらも、探し物を見つける場所。
探し物が見つかるまで、成仏は出来ない。
ただ大切なものを探し続けるのだ。
そこで、みんなの探し物を見つける手助けをする女将さん。
自分の探し物は見つからない。
彼女は自分の記憶を失っているから。
探し物を見つけたくなくて、生前の記憶を望んで失った。
私に救われる権利なんかない
さがし物なんて 見つけたくありません
それに ここで 彼を見つけたら もうそれは…
彼が 死んでしまったと いうことでしょう?
彼に人殺しをさせないために
自分を殺させてしまった後悔に押しつぶされた彼女。
ボクの大切なものは何だろうか。
可愛い先輩たちにチャラチャラと声を掛けるだけのボクは
何か大切なものを探すためだけに
この場所に行ける気すらしない。
冗談ばかり言う嘘つきのボクは死んだ瞬間に
地獄に送られて、地獄を巡るだろう。
それでいいのだ、それくらい不幸でなければ意味がない。
あー偽善者だ。
本当は死んでも、先に死んだ誰かに会って、笑いたいと思っているのに。
それでも、不幸を願ってしまうのは、自己中心的なせいだろう。
最後、女将さんこと紗季さんに「生きて」と言われて
うせもの宿の門をくぐらずに、生き延びると決断した松浦さん。
こんなに悲しいことがあっていいんだろうか。
ただ幸せになりたいと願っただけなのに
なんで社会は、こんなに理不尽で、不平等で、厳しいんだろうか。
努力しても報われないのに、努力して、報われなくて
報われないのは、努力しないせいだと言われて
ボクたちは一体どうしたらいいというのだろうか。
もう死ぬしかないんじゃないか、幸せになるには。
それでも、前を向いて歩かないといけないのか。
ボクは、みんなが楽しそうに笑える世界を創りたい。
偽善で、理想論で、笑い飛ばされることだとしても。
描かなければ、書かなければ、願わなければ
それは叶わないでしょう。
描くのは、書くのは、願うのはボクの自由でしょう。