あなたのさがしもの見つかりますよ。
アラサー読書感想文企画です。
読んだ端から、読書感想文を書く!
こんな本があるよーという紹介も含めて。
気になったら、読んでみてください。
今回は、この作品。
一度、作家さんにハマると、その方の作品をポチポチ読んでしまう癖がある。
特にマンガは人気とか、実写化とかではなくて
単純に、ただ純粋に、その人の絵が好きだから、という理由で
読むことが多いから、なおさら。
絵は好きでも、ストーリーが面白くない人もいるけど
その作品が自分に合わなかっただけのこともあるから、仕方ない。
先日、同じく読書感想文を書いた穂積さんの作品を読んでみる。
『式の前日 』(一生独り身かもしれないけど、家族っていいなって思った。)
『さよならソルシエ 1 (』『さよならソルシエ 2』(ボクたちはきっとゴッホのことを知らない。)
穂積さんの作品は、なんとなく物悲しくて、そこかしこに伏線が張られている気がする。
そんでもって、なんかグッとくる名言みたいなものが出てくる気がする。
ボクが幼いからかもしれないけど。
ボクの人生が年月に比べて、浅くて、薄くて、平べったいからかもしれないけど。
「死生命有り 富貴天に在り」
生きることにも死ぬことにも特別な意味などない
全てに意味を付けたがるのは人間の愚かな性です
強欲で 傲慢で 脆弱な人間の 愛しい性です
大事なものはいつだってそばにある
後悔のない人生など誰も送れない
さがし物が見つかれば この宿を出ていく。
そして見つからなかった者は見つかるまでさがすだけですよ。
読み進めるうちに、ここは死んだ人が、なくした何かを探す場所だと気付く。
見つかれば、成仏できる。
最後に、最期に、自分の人生はこれで良かったのだと思える思い出を見つけて。
ボクも、そんな風にいつか思いながら、死ねるように生きたいな、と。
どうせいつか死ぬのは明白で、それが今日なのか何十年後なのか分からないけれど
ここで、くすぶってる人生じゃ学生時代の思い出に溺れて死ぬことになる。
そんな死に方は、ちょっとダサい気がする。
最期くらいカッコつけたいよね、バカげた発想かもしれないけど。