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トランスジェンダーっぽい三十路が、偶然、カナダで会った女性に固執しているお話。

投稿者: mameblack 投稿日:


こんなもん需要ないでしょうけどね。

しかも、タイトルから一種の狂気を感じるレベル。

このままストーカーになっちゃうんじゃないか……?

 

 

とりあえず自分の気持ちの棚卸をしたいので、ついでにブログにしちゃおうかなってね。

トランスジェンダーだって断言しないのは、ちゃんと恋愛をしたことがないから。

生まれてこの方、自分が女性であると認識しているわけでもない。

だからといって、自分が男性であると強く認識しているわけでもなく。

ただ幼い頃から20代前半くらいまで少年顔だったので、周りからも男扱いされてたし。

もっと強くなりたい、誰かが困っているときに守れる人でありたい、と考えている。

育てられ方も女性っぽくではなかったので、女の子には優しくしようって思っている。

でも、少年顔が原因で、女性から嫌なことをされたことがあるので、女性恐怖症気味。

ということで、トランスジェンダーっぽいという曖昧さで生きている感じです。

 

 

ボクが彼女に出会ったのは、今の職場に来た日。

彼女はルームメイトでした。

当時、ボクのルームメイトは彼女を含め2人だったのですが、一瞬で彼女を好きになってしまいました。

結局メンクイというか、外見で判断してしまう典型的なタイプでございます。

ちなみに、ぽっちゃりで丸顔で大人しそうな雰囲気の子がタイプです……必要のない情報でしょうが。

そして、口数が少なく、あまり出しゃばらず、頭が良くて、声が低めの人がタイプです。

彼女は外見のタイプも内面のタイプもすべて当てはまっていたんですね。

 

 

でも、出だしからボクたちは一言も口をきくことなく、なんか疎遠なままだったんですよ。

ボクは見るからにアジア人だし、英語もそんなに理解できないし、嫌われてるんだなと思ってました。

そして、彼女たちは朝早くから働くので、夜も21時になると部屋が完全消灯しちゃうんですよね。

小学生の修学旅行かよ!とツッコミたいレベルの早さ。

だから、彼女たちの睡眠を妨げないように、あまり部屋では過ごさないようにしていました。

たまに彼女たちがお昼から出勤のときや休みの日なんかは友人を呼んで話していたので、部屋で過ごしていたんですけどね。

嫌われてるんだろうし、話の輪には入ったことがなくて、ただ彼女たちの話を盗み聞きしていました。

彼女たちの英語を聞くのはボクにとっても勉強にもなりますし、少しでも彼女たちのことを知りたくて。

でも、ある日のこと、彼女たちの話を自分のベッドで聞いていたら、彼女たちが急に小声で話し出したんです。

あーこれはボクが盗み聞きしているって思って、聞こえないようにしたいんだろうとボクは思いました。

実際は、ほとんど彼女たちの話の内容なんて理解できていなかったんだけど。

それから、ボクは寝るとき以外は部屋で過ごすのをやめました。

彼女たちが出かけているときは、自分のベッドで過ごすこともありましたが、それも稀で……。

どんどん彼女たちとは疎遠になって、見えない大きな壁が立ちはだかっていました。

 

 

 

 

今、彼女たち2人はもうボクのルームメイトではありません。

でも、彼女が去る前日、彼女のお別れパーティーがあったみたいです。

もちろんボクは誘われるわけもなく、掛け持ちのバイト先で働いていたわけですが。

その会場で、日本人の同僚が彼女と話したら「私、彼女(ボク)に嫌われてるから……」って言ってたらしい。

お互いにシャイだから、目が合っても、何も言えなくて、嫌われてるんだと勘違いしていて。

結局ボクたちは言葉を交わすことがなかった。

彼女は違う道を歩き始めていて、ボクのことなんて何とも思ってないだろうけど、ボクはとても後悔している。

そして、願うことなら彼女に会いたいけれど、それが彼女にとっていいことなのか分からないでいる。

彼女に会ったところで、カナダ出身の彼女と、ネイティブの子どもより語彙を知らないボクじゃ会話が弾みそうにない。

大体、今更、何を話せばいいのか分からない。

彼女のSNSは知っているので、彼女が今どこで何をしているのかボクは知っているけれど、会いに行くなんて気持ち悪い。

それじゃただのストーカーだ。

もっと英語が話せれば……もっと英語が話せるようになったら……ちゃんと胸を張れるようになったら……言い訳を並べるのは得意だ。

きっと彼女のことは忘れないだろうけど、また誰かを好きになるだろう。

そういう単純なタイプのバカなのだ。

 

 

ワーキングホリデーは1年という限られた時間で、出会いと別れをくり返す。

もちろん同じ場所に滞在して、同じ人とばかり過ごし続けるって選択肢もあるけれど、それじゃもったいない気がする。

ボクなんて出来ることなら1ヶ月のスパンで色んな場所に行きたいくらいだ。

この場所で、ボクたちが出会ったのは本当に偶然で、彼女を好きになったのは偶然で、ボクはそれを運命や奇跡と呼びたい。

人間いつ死ぬか分からないけれど、ボクの人生が平均寿命まで続くとしたら、まだ50年以上も生きる予定だ。

この1年じゃカナダを完全に楽しめることはできないだろうし、またカナダには観光で来るつもりだ。

イギリスのワーホリビザの抽選が当たったので、今年の9月か10月から2年ほどイギリスで過ごす予定だけど。

そのあと、日本にまっすぐ帰らずに、ヨーロッパを周遊して、カナダも観光して帰りたい。

今回はワーキングに力を入れたいから、泣く泣く我慢しているアメリカ観光もしたい。

 

 

彼女に二度と会えないわけじゃない。

ボクらが死なない限りは。

もし、どちらが死んでしまったら、会えないかもしれないけど。

これからの人生で、ボクの英語が上達するかどうかは分からない。

だから、彼女に再会したとして、流暢に話せるかどうか分からない。

ただボクは笑顔で”I like you.”(好きだよ)とだけは伝えたい。

と、Facebookで見つけた彼女が好きなアーティストの歌を聴きながら、気持ち悪いことを書いている。

 

 

二度と会えなかったとしても、ボクは彼女の幸せを願うし、彼女の生まれ故郷には行くつもりだ。

彼女と出会わなかったら、行こうとも思わなかっただろうカナダ最東端の島に。

自然大好き人間のボクが楽しめそうなニューファンドランド島に、ボクは絶対に行くと決めた。

三十路にもなって、不器用すぎて、気持ち悪いトランスジェンダーっぽい ぼっちからは以上です。

 


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