都会の人間は、なぜ自立できないのか。
毎朝、東京方面に通勤する僕は
否が応にも、満員電車という魔の乗り物に
数分間、見ず知らずの他人と
詰め込まれていないといけないんですが……
そういえば、ポルノグラフィティの『ヒトリノ夜』に
そして今日も地下鉄に乗り
無口な他人と街に置き去りね
ってフレーズがあったなぁ。
10年前に、何気なく聞いていたフレーズが
今になって、実感できるとは!
上京すると、みんな同じ感覚になるんだろうか。
話はずれましたが、満員電車に乗ると
自分で立たなくていいから、楽なんですよね。
他の誰かと同化して、誰かに寄りかかって
電車が揺れても、自分の足で立たなくてもいいから。
だから、少し余裕ができても、自分で立てない奴ばかり。
つり革を持ってないから、立てないなんてのは言い訳で
誰かに助けてもらえばいいと思ってるから
自分一人で立とうという意思がないから
少し電車が揺れただけで、寄りかかってしまう。
都会の人間の生き方と一緒じゃないですか。
自分一人で、胸張って生きていけないから。
「忙しい」だの「しんどい」だの言い訳ばかりして
誰かに掴まって、会社にすがりついて
そうでないと、自分が何者か分からなくなるような社会で
毎日ツマラナイ日々を過ごしてるんじゃないですか。
どうせ、お前もそうなんだろ?
って言われるかもしれないですが
何かに捕まらなくても、電車の中で、多少の揺れに耐える
スキルくらい持ち合わせてますよ。
仕事に忙殺されそうですけど
誰かの努力が無駄にならないように
みんなが輝いていられるように
自分なりに、工夫して生きてますよ。
ぶつかるのが当たり前で、押すのが当たり前で
当たり前だから、誰かを傷つけても
自分が傷ついても、知らないふりをして
生きていくなんて、そんな生き方 惨めじゃないか。
自立するということ
自分で立つということ
他人を思いやるということ
ここでは、それが欠けている。
東京には何でも揃ってそうで
大切なものが欠けている。
まずは、電車の中で、自分で立つことくらいから
始めてみませんかね。