誰かが求める何者かになるのは簡単。
アラサー読書感想文企画です。
読んだ端から、読書感想文を書く!
こんな本があるよーという紹介も含めて。
気になったら、読んでみてください。
今回は、この作品。
※今回はガールズラブ作品です。お気を付けください。
今回の表紙は、お嬢様学校藤ケ谷の同級生コンビ
井汲京子ちゃんと、奥平あきらちゃん。
そういえば、奥平あきらちゃんって初めて書いた気がする。
あーちゃん、ってのが定着しすぎて。
ボクも、あだ名が定着しすぎて、名前を思い出されないことが多いです。
しかも、あだ名が名前と関係ないことが多くて
本名を思い出されないことが多いので、困ったものです。
まぁ色んな自分が存在しているようで、面白いのは面白いですけど。
今回のお話は夏休み。
京子ちゃんの許嫁のコウちゃんの別荘に行ったり
杉本先輩のお姉さんが、杉本先輩の想い人(先生)と結婚したり
江の島に行ったり
あーちゃんの家で、お泊り会をしたり
超盛りだくさんな内容になっているのですが
その中でも特に
胸が締め付けられるシーンがありまして
結婚式のシーンなんですが
新郎新婦の幸せそうな顔 それを呆然と見つめる杉本先輩 杉本先輩を悲しげに見つめる京子ちゃん その京子ちゃんを見つめるコウちゃん
あー切ない。
みんなの気持ちが一歩通行になっていて、見ているのが切ない。
なんで、こんなに気持ちが通わないのか分からない。
お姉さんの結婚を終えた杉本先輩が思いを馳せる最初の部分。
気がついたら
私のポジションは
すっかり王子様
だった
そんなとき、フッとフラッシュバックのように
ある先輩のことを思い出してしまった。
ボクは中学のとき、(お嬢様校ではない)女子校に通っていて
中高一貫校だったんですが、3学年上の陸上部の先輩が
背がシュッとして、イケメンっぽい雰囲気の人でした。
たまに移動教室とかで、すれ違うことがあると、みんな
「カッコイイ」とか「イケメン」とかキャーキャー騒いでいました。
ボクはしがない文化部の1人だったのですが
ボクの部の先輩と、そのイケメン先輩が仲がよかったので
可愛がってもらっていました
(周りからの、やっかみがひどかったのを思えてます)
イケメンな雰囲気とは裏腹に、とてつもなく女性らしくて
裁縫やお菓子作りが好きだという、とても可愛らしい方でした。
仲のいい友達は、イケメン先輩が乙女なのを知っているけど
先輩は後輩たちのために、イケメンの仮面をかぶっていて
そういうのを、杉本先輩もやっていたんだろうなと思うと
なんとも言えない気持ちになります。
それにしても、ふみちゃんはワガママ。
自分は杉本先輩と付き合ったり、それを相談したりするのに
あーちゃんが好きだった人の話をしたり
コウちゃんと買い物に行ったりしただけで
嫉妬してしまうなんてね、ワガママすぎるよ。