直木賞作家の描く、青春ホラー小説を読んでみやがれ!
某アイドル系番組のタイトルみたいですが(笑)
先日、直木賞を受賞された恩田陸さんの作品を読み始めました。
第156回芥川賞・直木賞、受賞作決定! 芥川賞には山下澄人さんの「しんせかい」、直木賞には恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』|ニュース|「本の話」編集部|本の話WEB https://t.co/AYMCvalhoa
— 本の話 WEB (@hon_web) 2017年1月19日
芥川賞を受賞された山下澄人さんの小説も読んでみたいですね。
今までの作家さんの本も、あまり読んだことないのですが。
なんせ、あまのじゃくなので話題になった作家さんの本を読まないんですよねよね。
でも、恩田陸さんは直木賞受賞よりも前から自分が好きな作家さんだったので
じわじわと迫ってくる心地よい恐怖を感じるために、今日もせかせか読んでます。
手に取ったら、3部作でした。
『アンネの日記 』に影響を受けて、日記帳にハルジョオンと名前を付けるような少女が
『オズの魔法使い 』が好きで、愛犬にトトと名づけるような少女が
学校で輝いている2人の少女に、夏休みを一緒に過ごさないかと誘われる鞠子。
なんで誘われたのか。
自分が、彼女たちに誘われる理由を考えながらも夏休みを楽しみに。
そんな鞠子を灰色の仮面が付きまとう。
そして、突然、あらわれた少年に
「九瀬に関わるのはよせ」
と、彼女たちと夏を過ごすことをとがめられる。
女友達と映画を見に行く約束をしたら
女友達が二人の男の子を連れてきて
志摩暁臣という少年と仲良くなる。
彼の思惑は?
船着場のある綺麗な少女の家に招かれていると告げた鞠子に
物語中盤で、母から語られる過去の真実
ずっと前に、不幸な事故が重なった時があったのよ。
あの家に住んでいた人が亡くなってね。
偶然、同じ日に、やっぱり事故で、近くで小さな女の子が亡くなって。
ああ楽しい夏休みのはずなのに、最後の一言で戦慄が走る。
「鞠子さんが、ボクの姉貴を殺したこと」
を思いだしてもらうために、暁臣は彼女に近づいたのだ。
彼女たちは鞠子を誘ったのだ。
ボクが鞠子だったら、即座に逃げ出して、おうちに帰ります。
怖すぎるでしょ。
でも、鞠子自身もその記憶は曖昧で、覚えてないのに
何か思いだしそうな感覚に陥ってるんだから……。
自分を恨んでる人間と過ごすのって、怖すぎる。
幽霊なんかより生きてる人間の方が何倍も怖いって
前に誰かが言ってたけど、確実に生きてる人間のほうが怖いです。
ボクは比較的、そういうのから離れて生きているつもりだけど
急に憧れの人から誘われて、幸せの絶頂から脅されるなんて
想像しただけで、泣きそうになっちまうよ。
(どんだけチキンなんだ。。。)