本を読むなら、まずは短編集をオススメする理由。
読書好きさんは別として、普通の人なら短編集を読んだ方がいい。
理由は単純で、短い文章で話がまとまっているから。
文章を読むのが苦手なら特に、長い文章は途中で飽きてしまう。
本が好きだと豪語するボクですら、長い文章に飽きることはあります。
小説なんて合う合わないがありますからね。
オムニバス形式の小説を読むと、自分の好きな作家さんに出会いやすい。
違うなぁと感じた作品は読み飛ばしてしまえばいいし。
ちなみにボクは最近、恩田陸さんにハマっているのですが
先日読んだ『歩道橋シネマ』の『黒い春』という作品の続編を
『25の短編集』の『悪い春 202X』で読めたのが嬉しかったです。
登場人物は一緒で、ストーリーは全く別のものというのも面白いです。
先程、名前を挙げた恩田陸さんだけではなく
他にも角田光代さん、金原ひとみさん、三浦しをんさん、森絵都さんは
今まで作品を読んだことのある作家さんなので
慣れ親しんだ文体をスラスラと読み進めていけました。
あと異業種でいうと、ミュージシャンの尾崎世界観さんとか
元アイドルで現女優さんの松井玲奈さんの作品も面白いです。
読書好きだと思い込んでいますが、そこまで作家さんに詳しくなく
だからこそ新しい作家さんに出会える短編集は面白いですね。
ちなみに、ボクが好きだったのは木下昌樹さんの『おとぎ輪廻』
タイトル通り、おとぎ話がループしている話なのですが
確かに見方を変えれば、おとぎ話同士って繋がっているなぁと
純粋に感心したし、純粋に面白かったので。
ちょっとした休憩時間や通勤時間に読み進めるのに
手ごろな短編が詰め込まれているので
スマホに没頭する時間を少しでも読書に変えたい人は
ぜひ読んでみてください。