日常に溢れる狂気に、気づかないまま生きているボクたちは。
なんかブログというよりは小説のタイトルみたいなタイトルですね。
というと、小説家の方に失礼にあたるかもしれませんが。
最近、いろんな方の小説を読み漁っていますが、正直なところ
取り扱う題材が違うだけで、雰囲気も文体も変わらない気がします。
だから、みんな他とは違うと分かりやすい村上春樹さんにハマるんだろうか?
などと失礼なことを書き連ねてみたり。
恩田陸さんを読もうと思ったのは数年前でした。
その装丁に惹かれて、中身を確認せず読み進めたら、不思議な作品でした。
1つの家で起きる怪奇を何年にも、おそらく100年近くにわたって書き連ねられた作品でした。
最近また小説を読みたい欲がやってきたので、さっそく恩田陸さんの作品を読むことに。
『失われた地図』
こちらも装丁が気になって、読み始めたのですが、現代の世界が舞台だったので
前作より殊更、怖いといいますか、身近で本当に起きているのではと感じられました。
想像力がたくましすぎますかねww
こちらの作品は第二次世界大戦中の軍関連と深いかかわりのある作品なので
軍艦大和を生み出したボクの地元、広島の呉市も舞台になっていて
個人的には、呉の歴史を描かれているのが嬉しかったりもしました。
そして最近、手に取った3冊目。
基本的にタイトルや装丁で選びがちなので、中身は読んでからのお楽しみなのですが
今回は初めての短編集でした。
不思議とホラーが詰め込まれた一冊。
『歩道橋シネマ』読了。
遠いどこかの怖い伝承で恐怖を味わえたり
何度も読み返して、ようやく理解できたり
身近で起こりうる出来事に背筋が寒くなったり。#読書好きな人と繋がりたい#恩田陸#ミステリ小説#短編小説 #直木賞作家https://t.co/EnVzWdaNpc— 日下部まめ@コーディングのできないIT系会社員 (@MameMrm) March 6, 2022
なんと短いものは見開き1ページという短さ!
ページをめくり間違えてないかと何度も確認してしまうほどでした。
ちなみに『コボレヒ』という作品ですが、短いのにしっかり怖いです。
短編集の中で、特に怖かったのは『球根』と『あまりりす』
『球根』は謎に包まれた学園に取材に行った人と、学園の副会長の話で
全編、副会長の1人語りになっているのですが、怖くて仕方ないですね。
『あまりりす』は昔ながらの伝承に関するお話なのですが
たたりに近い話で、背筋がぞっとしました。
よく考えてみたら、どちらも人が死んでしまう話だからかもしれません。
そして表題の『歩道橋シネマ』は最後に組み込まれているのですが
こちらは恐怖というよりは、不思議と感動が織り込まれた作品。
ボクも”歩道橋シネマ”に出会ってみたいですが
近所で歩道橋を見かけたことがないかもしれない。。。
まだまだコロナ感染拡大は収まらず、外出するのは危ぶまれる。
そんな日々だからこそ小説でも読んでみるのは、いかがでしょうか?
ボクもテレワーク三昧で週1しか出社しないので、週に10冊程度は読んでしまいます。
また読み漁った本を軽く紹介していければと思います。