//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js

料理したいなら、料理本なんて読む意味ないだろ。

投稿者: mameblack 投稿日:


ワーホリでイギリスに住んでいたころ、日本人経営の寿司屋で働いていました。

『この店で賄いを作っていたら、料理ができるようになる』と

その店の大将に言われましたが、違うのではないかと思いました。

メインは寿司屋で、かつ日本食も少し出すので、日本の食材が豊富で

賄いで和食を作ろうと思えば、いくらでも作れるような感じでした。

メニューは全部ノートに書いてあったし、賄いは分量通りに作ればOK。

でも、それは料理ができるようになるとは言わない。

それはレシピ通りに材料を準備できて、レシピ通りに動けるだけのこと。

 

料理ができるというのは、冷蔵庫にある食材で何か作れること。

出来るだけ毎日、同じ味のものが続かないこと。

スーパーに行って安価な食材を買ってきて、それで何か作れること。

みりんや酒がなくても、仕方ないかと言いながら料理すること。

買い忘れた野菜の代わりに、似た野菜を使うこと。

 

 

ということで、タイトルに戻りますが

料理したいなら料理本ではなく、料理小説か料理漫画を読めばいい。

 

ということで最近読んだ料理に関する小説をサクサク紹介していきます。

 

宮沢賢治さんの『注文の多い料理店』を連想させますが、内容は全く違います。

料理に関する短編小説がギュッと詰まっている作品です。

早速、柚木麻子さんの『エルゴと不倫鮨』で度肝を抜かれまして

元々生魚は食べないのですが、久々に鮨を食べたい衝動にかられました。

女性陣の好奇心旺盛さと、寛大さと、一体感が心地よい。

そして、男性陣の不甲斐なさたるや。。。

 

 

続く伊吹有喜さんの『夏も近づく』は田舎暮らしの食事を。

不憫な甥っ子と、独身の叔父との田舎生活のお話です。

なんだか羨ましい。

元々社会貢献だの、野心だの、そんなものは持ち合わせてないボクは

こういう作品を読むと、今の生活をすべて捨てて

山に引きこもって、きれいな水と美味しい野菜を食べながら

生活したいなぁと思ってしまいます。

まぁ田舎暮らしが大変なのは冬なので、そこは悩みどころ。

その間は少し暖かい場所にでも短期間、暮らすとか

もしくは海外旅行にでも行けばいいかな、とか。

というか海外放浪したい。。。

 

さてと最後にボクが一番好きだった作品を紹介します。

柴田よしきさんの『どっしりふわふわ』

タイトルから内容を推測できそうな、できなさそうな……?

パンの話です。

パン屋さんになる夢を叶えたのに、急に夢破れた五十路の女性と

彼女が働くパンの専門学校に通う学生とのラブストーリー。

あまりラブストーリーは得意じゃありませんが、これは好きでした。

というかラブストーリーなんだろうか?

とにかく美味しいパンが食べたい気持ちになります。

余談ですが、ボクは”どっしり”したパンの方が好きです。

 

 

 


//pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js