怒るだけの理由がないから、ボクは怒らないだけなのに、不思議がられる。
飲食店で働いていると、少なからず忙しい瞬間がある。
それがランチタイムとか、ディナータイムとか予想されていた時間ではない時もある。
ランチが13時頃と比較的、早めに忙しいのが終わり、のんびりと仕込みをする。
そうすると、15時頃からまた忙しくなる時もある。
特に土日は朝ゆっくりで、ごはん作るの面倒だし、デリバリー頼もうか、みたいな人が多い。
朝のシフトは15時半までなので、そろそろ上がりだなーと思っていると、そういうことになることもある。
しかも、14時半くらいから30分の休憩を回すので、それが重なると帰れない。
基本的に、日本とは違うので、残業は本当に嫌われているから、残業するとペナルティがつく場合もある。
忙しくなると、みんな殺気立っているときがある。
少し悩んでいると、怒鳴られてしまう。
全く阿呆らしいことだと思いながら、ボクは一言「Sorry」と言ってやる。
その悩んでいることが業務のことでないわけではないのに。
まぁ別に、そんなくだらないことで怒る必要もない。
忙しさが続くと、母国語で文句を叫ぶスペイン人、ボクをどついて命令する中国人。
ボクは英語の未熟さで、この仕事をしているけれど、他の人の人間性の未熟さに驚かされる。
大体、飲食で働くというのは、そういうことなのだ。
そのタイミングで来るか分からない客の都合に合わせて働く。
だから、ボクは飲食店が嫌いだ。
足りないよりは余る方がいいという方針だから、食べ物のロス率が高い。
つまり、コストパフォーマンスがあまりよくない業種だからだ。
ボクは経営陣ではないので、今回は関係ないけれど。
現在はイギリスに滞在するために、致し方なく働いているだけ。
まぁ今ではイギリスに滞在する意味さえ見失いかけているので、無駄な時間かもしれないが。
それはさておき、だから飲食店で忙しいと怒るのはナンセンスだし、時間の無駄。
怒る暇があれば、料理の一つでも提供すればいい。
別に怒ったところで、目の前にある忙しさが軽減されるわけでもないのに。
急いで、それを片付けて、息がつけるタイミングで、飲み物でも軽く飲めばいい。
そういうのが日本人っぽいのかもしれないけど。
自分の感情すらコントロールできないで、何をコントロールできるというのか。