仕事をしないキミにボクは怒りを覚えたんじゃない、悲しかったのだ。
タイトルがポエムっぽいですね。
大丈夫かな、この人?
住み込みでハウスキーパーの仕事をしつつ、最近レストランでの仕事を始めました。
毎シフト後まかないを持って帰るので、女の子たちにモテています(メッシーくんみたいな?)
昨日も持って帰ったら美味しかったのか、年下の美人な女の子に頭ポンポンされました……可愛いかよ!
失礼しました。
ワーホリというのは多文化を知ることで、それは日本人からすると、適当でもいいと学んだこと。
しかし、その適当が行き過ぎると、それは誰かの負担になってしまう。
ボクたちはチームで働いて、誰かがサボると、その帳尻は他の誰かが合わせないといけない。
暇な日はボクだって気を抜くし、少しサボることもある。
ゆっくりめに仕事をしたり、少し座ってみたり、ちょっとお菓子をつまんでみたり。
でも、忙しい日に疲れたからといって、仕事をサボられると、真面目に働いている人間に負担がかかってしまう。
そりゃ真面目に働いている人間としては、怒りたくもなるもんだ。
だから、日本人の同僚はいつも怒っている。
挙句の果てにサボり気味の彼らに注意すると「キミはボスみたいだな」と言われている……流石に可哀想だ。
まぁうちのボスは仕事が暇なときはフロントの裏にあるオフィスで談笑している。
たまに忙しいなってときでも、談笑していて手伝ってくれないので、そのときはイラッとくらいはする。
一方のボクは忙しい日は真面目に仕事をするけれど、忙しくない日は適当にしか仕事をしない。
誰かがサボっていても、怒ることはない。
年を取ると(性格が)丸くなる、というのを最近、本当によく身をもって感じる。
というか妹がいるので、女の子は大体、妹のように思えて、怒りすら覚えないことの方が多い。
あとは単純に「バカだから仕方ない」と思っている。
ただなんとなくモヤモヤとした感情がこみ上げてくることがあって、なんなのか不思議に思っていた。
たぶん、それは悲しいって気持ちなんだと最近、気づいた。
ボクたちは同僚であり、友人である。
ボクは人見知りなうえに、バカ騒ぎばかりする彼らと友人になりたいと思ってないので、ただの同僚かもしれない。
でも、日本人の同僚は彼らとごはんを食べに行ったり、映画を観に行ったりしている。
ボクの感覚でいうと、友人が困っていたら助けたいと思う。
それが仕事だとしても、ボクの好きな子が困っていたら、ボクの出来る範囲で助けたい。
でも、彼らはそれをしない。
仕事とプライベートは別なのか、友人よりも自分だけの快楽を優先するのか、ボクには分からないけれど。
そんな悲しいことがこの世にはあるのかと思う。
あんなに優しいのに、仕事に関してだけ自分を優先してしまう。
休憩以外の時間に黙って、どこかに消えて、何かを食べていたり、友人と話し込んでいたり。
それで仕事が終わるのならば、ボクは何も気にしないが、やり残した仕事は翌日にどんどんと繰り越されていく。
そして、それをどうにも変えられないボスにもボクは辟易している。
長期滞在しているお客さんや、他の部署からは「優しい」と評判のボス。
でも、優しいだけじゃ仕事は務まらないし、優しいのは「優しさ」では決してないと思う。
残り1か月ほどで、ボクはこの場所を去るし、彼らの人生は彼らのものだ。
昨日、他部署でも問題が起きたみたいで、ボクの好きな子が泣いた上に、辞めるらしい。
(好きな子とは目も合わせられないチキン野郎なので、ほとんど話したこともありませんが)
なかなか色々と機能してないような気がするけど、それもカナダならではなんだろうか。
一時的にしか働かないボクにとっては、人生の面白い一つの経験でしかない。
嫌なら辞めればいいのだ。
日本と違って、ここには終身雇用なんて概念はこれっぽちも存在しないのだから。