今でも忘れない。ボクが初めて彼に会ったのは、中1の春だった。
ボクが中1のとき-2000年、今から17年前-ボクはある場所で彼に会った。
小学生の頃、アウトドア派のやんちゃボーイだと思われていたボクは
実は週に1度は必ず学校の図書室に行って、好きな本を読み漁るやつだった。
生徒数の割に、小さな図書室で、人気の本は高学年まで借りれなかった覚えがある。
いまだに覚えているのは『シートン動物記』と『名探偵シャーロック・ホームズ』
それから、『かいぞくポケット』シリーズ
これは絵も可愛いし、この歳になっても、たまに読みたくなる。
進学した中学校には小学校とは比べ物にならないほど大きな図書室があって
小難しい本も、小説も、何でも揃っていた気がする。
(私立の中高一貫校で1学年300人以上いたので、当たり前と言えば当たり前かも?)
そんな恵まれた環境だったけど、中学時代は部活動とは名ばかりのお菓子を食べる会や
学校帰りの寄り道に忙しくて、なかなか本を読もうという気にはならなかった。
ただ当時、空前のフリマブームで(当時はお店に中古品を売りに行くのは主流でなかった)
週末になると、近所で誰かがフリマをやっているというイメージで
ボクも母に連れられて、買い物のついでに寄ったことがありました。
あまり物欲もないし、誰かが着た服を買うというのも抵抗があったので
たまに手作りの何か(食べ物、アクセサリー、小物)などを見かけては冷やかす程度でした。
一軒だけ、一軒といっても、ビニールシートを敷いただけの簡易な一区画ではありますが
雑多な小物や衣類を並べた横に、小さな本棚を置いているお店がありました。
そこで、ボクは彼に出会ったのです。
ボクは、赤川次郎氏に出会った。
しかも、『三毛猫ホームズ』シリーズじゃなくて『三姉妹探偵団 』シリーズ。
1冊50円だった1巻から3巻を買って、その日のうちに一気に読み終わりました。
1巻なんか中学生が読むには、きわどい表現も出てきていましたけどねw
それから、17年。
いまだに本を出し続ける赤川次郎さんのファンです。
春夏秋冬をモチーフにした4冊のうち、まだ読めていなかった秋。
ようやく読みました、満足。
いつの間にか、主人公?の片山刑事と同い年になっていたけど
ボクも彼と同じ結婚できそうにない人間なので
学生時代の事件だけにワクワクする感じとは違う楽しみ方ができます。
それにしても、片山刑事は毎回、美人局なみに綺麗な女性に声を掛けられるけど
どうやったら、そんなにモテるんだろうか?
羨ましいものです。