一生独り身かもしれないけど、家族っていいなって思った。
アラサー読書感想文企画です。
読んだ端から、読書感想文を書く!
こんな本があるよーという紹介も含めて。
気になったら、読んでみてください。
今回は、この作品。
4年前に出版された作品で
何度か本屋さんや雑貨屋さんで見ていたし
テレビでも話題になっていたのは知っていた。
読もうと思いながら、ふと見かけた作品に手を伸ばすのが
ボクの悪い癖で
そして、話題作には触れない、あまのじゃくだから
ようやく思い出して、読み始めた。
表題の作品は有名すぎるほど有名で
結婚前夜に過ごす姉と弟の話が
弟目線で、書いてあるんだけど
(最後まで、二人の関係が明言されないのが素敵)
この作品自体は短編集が詰め込まれていて
「式の前日」は、そこで終わっているかのように見えるけど
最後に載っている「それから」という表題の作品で
今度は、猫を飼い始めた弟の様子が
猫目線で書いてあって、すごく素敵なオチがついてる。
『10月の箱庭』という作品が
ボクには一番、合っている気がしました。
ボクは人付き合いが苦手なので
きっと一人で生きていく気がするんですが
やっぱり一人は寂しいのかもしれない。
誰かに愛されようとしなくてもいい
まずはあんたが誰かを愛せばいい
孤独な者の最期の一言。
どこかで聞いた話なんですが
人間ってのは孤独が好きな人でも
本当は、孤独は好きじゃないそうですね。
ボクは今、本当の孤独じゃないので
一人は好きだけど、孤独は分からない。