ボクの歩いてきた道に本があり、ボクが進む道にも本がある。
幼い頃、辛いことがあると、本を読んでいた。
ボクは本を読むキャラじゃなかったけれど、本を読むのが好きだった。
大人になると、本を読まなくなる人が多いけれど
それはある意味、いいことなのかもしれないなと思う。
辛いときに、小説に逃げ込むこと(今はネットやゲームが多いかな?)が減るのは
自分のいる環境が以前よりも良くなってるってことだから。
逆をいえば、時間がないときこそ、辛いときこそ
やらなきゃいけないことで、自分を追い込まないで、一冊の小説を読んだらいいのに。
小説を読むのが苦手なら、児童書でも、絵本でもいい。
本屋さんに行って、ちょっとだけ立ち読みをするだけでもいい。
きっと、その言葉の何か一つが琴線に触れるはずだから。
ボクは、そう信じている。
だから、今日も本を読んでいる。
そこに、ボクの人生の答えのヒントがある気がする。
それがフィクションでも、ノンフィクションでも、その瞬間は気づかなくても
ふと思い出す言葉が、今のボクを形成していて
これからボクが歩く道も形成しているんだ……なんてね。
ロマンチストで、夢見がちなボクが顔を出したけど、それはいいとして。
今回、読んだのは元々児童書として発売されていたものに加筆されて
大人が読んでもいい小説になった本で、元気が出る作品です。。
物語だけど、この本の中に出てくる人は少しだけボクに似ている。
そんな気がする。
小説は感情移入できるから、現実逃避ができるから、好きだ。
もう、この歳になったら、ある程度のことは処理できるし、我慢もできる。
それでも、やっぱり打ちのめされる時もある。
そんなとき、こういう物語を読むと、ほっこりとした気持ちになる。
ちょっとしたことにつまづいて、それでも起きあがる話。
このお話に出てくる登場人物はみんな
コンビニたそがれ堂で大切なことに気づくアイテムを見つけるのだけど
そういう特別なところでなくても、見つけられたいいよね。
人は「欲しいもの」を求めて未来に手を伸ばすけれど、
真に「必要なもの」は、過去のほうにあるのだ。
まるで今のボクに対する言葉のようだ。