ボクが、あの道を曲がらなかったら、今どこにいるんだろう?
アラサー読書感想文企画です。
読んだ端から、読書感想文を書く!
こんな本があるよーという紹介も含めて。
気になったら、読んでみてください。
今回は、この作品。
これで、志村貴子さんの作品は3作目。
ふんわかとした水彩っぽい絵が好きです。
今回は、藤野千夜さん原作のコミカライズ本。
正直、漫画で読むよりも小説で読んだ方が面白かったのかな
と、読み終わった後に、往生際悪く思ってみましたが
きっと志村貴子さんの作品じゃなかったら出会ってなかったので
これも運命と思うことにします。
姉のエリ子と弟のダイゴは、近所の公園から家に帰るハズが、
いつの間にか、ちょっとだけズレた違う世界に来てしまう。
見慣れた道を帰っていたら、何度も同じ道を歩いてしまったり
ようやく家に着いたと思ったら、そこが海だったり
散々歩いて、たどりついたのが最初にいた公園だったり
弟の亡くなった同級生が犬の散歩しているのに出会ったり
ボクがあの時、選ばなかった道を選んだボクが
他の道を選んだ誰かと同じ時間に住んでいて
ひょんなきっかけで、その場所に行けたとしたら
ボクは今の人生を捨てて、そこで生きていけるだろうか。
今よりダメなボクがいるのだろうか。
余談ではありますが、ヤマノイさんが『青い花 』の奥平あきらちゃんに
似ていて、ニヤニヤして、ほっこりしました。
それにしても、マッチョはいいやつだなー。
友達だからって、エリ子ちゃんの話を聞いてくれて
ちゃんと信用してくれるんだもん。
ボクも誰かのそんな存在になりたい
なんつって。