イギリス人は嘘つきで、被害妄想癖で、他人の話を聞かない。
イギリスに来て、よく聞く英単語は「Anyway」
日本語で言うところの「それはさておき」「ところで」くらいの意味合い。
ボクは、この言葉が嫌いである。
今朝も全くの言いがかりでポーターからクレームを受けた同居人が真相を話すボクに言い放った。
自分が話してる時に使うのなら、まだしも他人の言葉を「Anyway」でさえぎるのは失礼だ。
事の始まりは先日、仕事に向かうため、エレベーターに乗ろうとした時。
偶然にも、ボクの階にエレベーターが止まり、男性が下りてきた。
ボクは急いでいたので、すぐに乗り込み、ボタンを連打した。
(閉ボタンがないので、連打することによって、ドアがすぐに閉まる)
そのとき、ドアがが閉まらなかったので、ドア付近にある小さな本を蹴飛ばした。
そしたら、わめき散らしながら、先程の男性が戻ってきた。
どうやら床に捨てたのではなく、エレベーターを止めるために置いていたらしい。
その時点で、非常識である。
それをずっと「Don’t kick the book」と唱え続けてる。
仕方なしに「Sorry」と返すと、向こうも「Sorry」と返した。
これで話は終わったはずである。
ボクは、仕事に行くようにエレベーター内で髪を結んでいたのだが、そのとき肘が軽く触れてしまった。
そこも「Sorry」と謝った。
それが今日になって突然、同居人から言われたのがこうだ。
まず、その男性はボクの住んでるマンションのポーターだった。
ポーターというのは管理人みたいな人で、住み込みで保守管理をしている人だ。
(ちなみに、毎月ポーターには管理費を払っている)
ポーターが、君に突き飛ばされたと言っていた。
少し肘が当たっただけで、突き飛ばされたとは貧弱にも程がある。
しかも、彼が落とした本を蹴飛ばしたそうじゃないか。
そういう問題を起こすのはやめてくれ。
ボクは彼がエレベーターを本で止めていたので、それを蹴りだしただけだし、謝った。
ボクは悪くない。
それに突き飛ばしてもいない、確かに肘はぶつかった。
でも……
ここで「Anyway」である。
そんなことはさておき、問題は起こさないでくれ。
いやいやポーターが住人に迷惑かけてるやん。
大事な本やったら、床に置かんし。
床に置いてたら、蹴飛ばされても、文句は言われへんで。
しかも全部、被害妄想で語ってるやん。
謝ったことすらなしにされてるやん。
ほんまイギリス嫌になるわぁ。
しかも昨晩はバイト先から帰ってきたら、敷地内で妙齢の女性がふらふらしてるし。
近づいてきたから、挨拶しようと思ったら、よたよた壁に向かって歩いて、最終的に壁の前でぶつぶつ言ってるし。
怖いよ、怖すぎるよ。
イギリスは怖い。
日本以外は基本的に怖い。
誰も信用できませんね。
まぁ日本にも信用できる人間はいませんけど。