どんなに後悔したって、時間は戻らないんだ、絶対に。
先日の1巻(失って初めてボクたちは大切なことに気づくんだ。)に続き
東村アキコ先生の自叙伝を読み進めています。
1巻では、高校3年生で、鬼軍曹(笑)日高先生に出会って
大学受験に行くというところまで進みましたが
2巻では絶望の中、真剣に美大の二次試験を受ける姿から始まります。
ボクは、真面目に絵を描いたことがないので
丸ごと全部、理解できているとは言えませんが
二次試験の後の
キャンバスにのせた色が
ぜんぶイマイチ ピタッとはまらなくて
焦って 描けば 描くほど
キャンバスの上の 色がどんどん 濁っていく
先生の言う通り 絵っていうのは
描く人間の心の中が そのまま出ちゃうんだ
って部分は、仕事で心を消耗していたボクの状態を
なんとなく代弁してくれているような感覚に陥る。
大人になると、叱ってくれる人がいなくなる。
少し恥ずかしいことをしたところで
見て見ぬふりをして、心のこもってない笑顔を向けられる。
そして、ボクのいないところで
蔑むように、笑われるのだ。
そして、無視されるようになるのだ。
このマンガを読んでいると
大学生になると、特に一人暮らしを始めると
自分を律することが大切で
そうでなければ、目的だったはずの勉強も何もしないまま
楽しくて、そして楽な生活を送るだけになるんだろうな。
ボクは大学時代、実家から通っていたんですが
家族に嘘をついて、朝も起きずに2年も留年しました。
まぁ国公立だったので、学費はほぼ全額バイト代で
しっかりと払いながらの留年でしたがw
ただ今でもありがたいなと思うのは
成人するまで、異様に門限が厳しかったこと。
そのおかげで、お酒で失敗することも
危ない場所に近づくタイミングもなかったので。
だから、逆に大人になれてないし
この歳になって、ちょっとした反抗期みたいに
お酒も飲めないのに、バーに行く先輩たちに混じるのか。
この歳になっても、まだまだ発見ばかりで
自分がどれだけ社会を知らないのか思い知らされる。
時間は元に戻らないけれど
元に戻らないからこそ
ボクは後ろを振り向かないで
ただ前を向いていこうと思うのだ。
まだ二の足を踏んでいる奴が偉そうに言うことじゃないけど。