どこにいても自分の信念はきっと曲げないでいいと思うんだ、ボクは。
大人になると、自分の信念なんか捨てちまうようになるんですよね。
仕事を始めたら、必要悪に手を染めるようになっちゃうんですよね。
妙に、ずる賢くなって、バレなきゃ何でもありと言いたげに嘘を積み重ねる。
そんな生き方は嫌だ。
だったら、欅坂46を聞けばいいじゃないの。
ボクは大人になりきれてないので、欅坂46の楽曲に共感してばかりです。
自分の好きなアイドルの布教活動はこれまでにしまして……
今、ボクはカナダにいます。
きっと海外で過ごしたら、たくさんの出会いがあって、恋もするんだろうなって思ってました。
トランスジェンダーっぽいプロのぼっちなので、すべて片想いで終わるのは分かっているけれど。
ノリのいい同僚や友人ができる可能性は皆無ではないはずだと。
それでも、一緒にごはんを食べに行って、お酒を飲んで、楽しく過ごすんだろうなって思ってました。
しかし、そこには大きな障害があったのです。
ボクは父が酒乱で暴力を振るわれていたという過去の経験から、お酒を飲むのを極端に嫌っています。
それだけでなく、お酒に酔って、いつもと人格が変わってしまう人も嫌いです。
大学時代、同級生や部活のチームメイトと一緒に飲みに行って、エライ目に何度も遭っているので。
たとえ暴力をふるうのではなく、明るく楽しくなるのだとしても、ボクは受け入れられない。
そして、父がヘビースモーカーということで、タバコを吸う人もタバコの臭い、煙も無理。
さらに言えば、どこの誰が、どういう状況で作ったか分からない食べ物を食べるのも無理。
つまり、基本的にボクは外食が出来ないんですよね。
ということで最近は料理にハマっているわけなんですが……カナダまで来て何をしているんだ?
毎日のように、そんなことを考えております。
でも、そこで自分の信念を曲げてしまったら、今までつくりあげてきたものが壊れてしまうんじゃないか。
つくりあげてきたものを壊して、自分の殻を破ることも人生では確かに重要な局面もあります。
でも、何かを迎合することによって、自分を見失ってしまったら、その他大勢になってしまうかもしれない。
ボクだって、すべてを拒否してきたわけではありません。
以前の職場ではBBQパーティーに参加したり、ジンの回し飲みに参加したりということもありました。
今の職場でもクリスマス会や誕生日会など重要そうなイベントにはちゃんと参加しています。
ただ飲み会や同僚との食事会は掛け持ちの仕事や体調を言い訳にして断り、最近では誘われなくなりました(笑)
いや笑い事じゃないんだけどね。
それでも、ボクは幸せだし、距離は縮まっていないとしても、挨拶はするし、笑顔で雑談もする。
こういうとこカナダはいいな、って思います。
移民が多い国だから、自分の価値観を押し付けてくることはあまりありません。
挨拶の仕方も、南米系だと、ハグだけでなく、たまにほっぺチューされることもありますが、それが彼らの文化。
通常はお辞儀をするだけだし、海外の方とでも握手しかしないのが、日本人の文化。
日本は日本人だからこそ同じ文化の中で過ごしてきたはずなのに、自分と違う価値観を持っていたら否定する人が多いですよね。
それは日本だから、まぁ許されているというか、心の中でバカにされて終わっている話ですけど、日本以外でやったらヤバいやつ。
たまに日本人だからってことで嫌な思いをすることもあります。
他意のない言葉に傷つけられることもあります。
それでも、ボクは日本人だとか、ワーホリしてる人とか、そうじゃなくてボクの信念は曲げない。
こだわりは、こだわりのまま自分の胸にしまっていて、必要な時にだけ発揮する。
そういう生き方もいいんじゃないかと思っています。