その夜はこれまでの人生を振り返るのに、うってつけの日。
アラサー読書感想文企画です。
読んだ端から、読書感想文を書く!
こんな本があるよーという紹介も含めて。
気になったら、読んでみてください。
今回は、この作品。
なんだか綺麗な装丁の表紙ですね。
同じ文庫本でも、ボクの買った文庫本とは装丁が違う(´・ω・`)
ボクが持っているのは、ピンクの表紙に
女性が5人並んでいるのですが、そっちの方が等身大っぽい。
『29歳』というストレートなタイトルに、ばっちし29歳のボクが
その本を手にって、読み進めるのは当たり前な気がした。
正直、作家さんの名前は、そんなに知らなくて
『人のセックスを笑うな』の山崎ナオコーラさんと
放送中のドラマ原作である『校閲ガール 』の宮木あや子さんしか
この本を手に取るまで、知らなかったのだ。
この本に出てくる女性は、タイトル通り29歳ばかりで
当たり前なんだけど、全然違うタイプの人ばかり
8人の女性の、ある部分は自分と似ているけど
他の部分は、自分と全く違って、嫌だなと思うこともある。
そして、全ての女性に共通しているのは、結婚してないこと。
彼氏がいたり、不倫していたり、周りが結婚していたり
という描写はあるものの
誰一人として、結婚してない。
既婚者の物語というのは面白くないんだろうか。
それとも、結婚してない状態を書くことで
29歳でも結婚してないのが最近は当たり前ですよ、と伝えたいのか。
勘ぐりすぎですかね?
このオムニバス小説の中で、ボクが好きな作品は2つ。
中上紀さんの『絵葉書』という作品と
栗田有起さんの『クーデター、やってみないか?』という作品。
中上さんの作品は、プライベートがメインのお話で
栗田さんの作品は、仕事がメインのお話。
ボクも前の会社で、クーデター起こしてやればよかったな!
って言っても、一人じゃクーデターじゃなくて、ストライキか。
残業しない、ボクにばかり仕事を回さない、的な公約かかげて(笑)
それなら、誰か賛同してくれたかな……実現しなさそうだけどw
栗田有起さんの名前を見て、感じは違えど
中学の時のクラスメイトと同じ名前で一瞬、ドキッとした。
仲良くはなかったけど、なんとなく優しい人だった気がする。
まぁそんな話は別に関係ないですが。
静かに、確実に30代に近づいている29歳のアナタも
29歳なんて、そんな時期もあったわと懐かしむお姉さま方も
29歳なんて、オバサンじゃんと毒づくお嬢さん方も
世間の29歳は、こんなんだぞーというのがギュッと詰まった小説です。
是非、お読みになってみませんか?
……アラサー女性の気持ちを知りたい男性にもオススメかもです。
たまには、こういう作品を読んでみたら、モテるかも?
(ボクはモテたことがないので、保証は出来ませんけども)