これまでのしわよせを他人のせいにしないように
ボクは恋愛をしたことがない。
誰かを本気で好きになったことがない。
好きになったら、好きにならないように
違う方向に気持ちを持っていく。
誰か一人を好きすぎることにならないように
誰か一人を大切な人にしてしまわないように。
何の努力か分からない。
ただ幼稚園から大学生まで、同性の上級生から好かれていた。
あ、それがボクは男子っぽくなった理由でもあるんだけど
他人のせいにするなんて、クズみたいだから、やめとく。
だから、誰か一人の先輩と仲良くなったら、なんか悪い気がして
どの先輩にも、出来るだけ好きという感情を振りまいていた。
ただ誰かを傷つけるのが怖いという言い訳を引っさげた
嫌われるのが怖い小心者なんだけど。
結局、嫌われるのが怖いのか……平気な顔して、嘘つき野郎だ。
そして、そうじゃないよ、と言ってもらうのが目的だ。
どこまでも、あさましい。汚い。
そんなボクだから、女子高生がキャッキャしてる話なんかより
八方美人のオバサンの話のほうが読んでいて、共感できる。
2巻の中で好きなのは「私がオバさんになっても」という話。
言わずと知れた森高千里さんの名曲で、小学生の頃から好きな曲だ。
40歳になって、25歳の女の子と付き合い始めることになる。
恋愛なんて、まともにしたことのないオバサンの話だ。
ちなみに、「チーム離婚」のまゆちゃんのお父さんの彼氏のお姉さん。
弟ホモで姉がレズって おもしろい姉弟ね~
とうセリフは各所に波紋が生まれそうではありますが
まぁ普通の人の反応って、こんなもんなんですよね。
ボクが女子中学生だったとき、女子高校生だったとき
ボクはいつだって、自分しか見ていなかったし
自分と気が合わない人間、友達を傷つける人間を傷つけたけど
今になって、全部、間違っていたような気がする。
あのときは自分の正義という名の大義名分か何かで
自分や友達が傷つかないように、容赦のない言葉を振りかざしていたけど
誰かを傷つけることは正義なんかじゃないのだ。
大人になった風のボクは、これから恋愛できるだろうか。
40歳まで、10年近くあるけど、その頃までにはボクが一緒にいたくて
ボクと一緒にいたいという人に、出会えればいいなと
未来の自分に期待している。