橋を渡ると、そこには物語に出てくるような洋館と綺麗な庭がボクを待っていた。
気まぐれに橋を渡るなんて、日本じゃ絶対にやらないよなぁ。
せっかくバンフまで来たんだから満喫しないと!
真面目で強欲なボクが心の中で叫んでいたから、ボクは足の向くまま橋を渡った。
それだけだった。
その建物を見た瞬間、ボクは思わず息をのんでいた。
今日一日で、どれだけ息をのんだだろう。
今まで生きてきて、どれだけ息をのんだことがあっただろう。
ボクの感動という感情は、今日一日で、日本にいた時の感情を超えたんじゃないだろうか。
まるで異国情緒あふれる洋館。
……カナダは異国ですね、ということはカナダスタイルの洋館ってことかしら?
カスケードオブタイムガーデン……時の庭?
ふと『不思議の国のアリス』を思い出していた。
ちなみに、カスケードというのは滝とか層状のものを指す英語です、確か。
近づいていくにつれ、ボクのテンションは少しずつ上がっていた。
そして、カナダに来てからいつも思っていることなんですが、花が綺麗。
既にかなり寒い気候になっているのに、色とりどりの花が咲いていて、驚きます。
しかも、日本でも見かけたことがあるような花々。
日本だと、これだけ寒いと咲いてないだろうなと思うんですが、品種改良されてるのか、耐性があるのか。
洋館まで歩いて行って、振り返ったら信じられない光景が広がっていた。
色とりどりの花々と、先程ボクが渡ってきた橋と、それから遠くに見える冠雪した山。
これこそ絵葉書に出来る写真じゃないだろうか。
流石に洋館の中に入ることはできなかったので、裏まで回ってやりましたよ!
何のために建てられた建物なのか……ボクがもっと英語が出来たら、分かったんだろうけどな。
悔しい思いをばねに、英語の勉強をしようと決意しつつも、日本語ばかり使っている次第です。
最後、門の前の花々に別れを告げて、ボクはダウンタウンに戻ったのであった。
ちなみに、実は洋館の後ろに回ったときに、もっと素敵な庭を見つけて写真を撮りまくったのですが、それはまた後日。
レイクルイーズ含めて、バンフを1日観光しただけで、7記事も書いてる……旅行って、すごいですね。
ということで、綺麗な庭の写真は次の機会まで、お待ちください。
乞うご期待!